単結晶X線構造解析用ワークステーションの立ち上げ

ShelxによるX線構造の精密化は、同業者の間で非常に評判が良く、マルチコアのコンピューターをうまく使えるように設計されているという話を聞き、新しくワークステーションを立ち上げました。

いろいろ見ましたが、ドスパラでcorei5の乗っかったPCを購入。
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リガクのCrystalStructureをインストール。ユーザー登録もしていなかったので、ついでにしておきました。
立ち上げた時点では、ユーザー登録はされていません。
「administrator」としてログインしましょう。パスワードは設定されていません。空白です。

CrystalStructure(4.2)には、SIRやShelxが最初は入っていないので、プログラムをダウンロードしてCrystalStructureのファイル内の、適切な位置にフォルダを作成し、そこにプログラムファイルを置いてやる必要があります。
旧バージョンとはファイル名が変わりますので少し手こずりましたが、リガクのHPに丁寧なマニュアルがありました。
それによると、¥Rigaku¥CrystalStructureのフォルダ内に「extras」というフォルダを作成(大文字、小文字も多分認識している?)。
そこにShelxのインストーラで出てきたファイルをすべて突っ込めば完了です。

始め、CrystalStructureの動きがモッサリしていたのですが、互換モードでWindows 8としてプログラムを走らせると、少し早くなりました。(アイコンの右クリックから、プロパティ->互換性タブから設定できます。)

Shelxの使い勝手ですが、Rが落ちる落ちる!
大体の結晶はサクッと解けるのですが、ディスオーダがある場合の精密化がShelxは得意なのが特徴。
今、大場先生、植草先生の書かれた結晶構造精密化SHELXLの使い方を読みながら、Shelx独特の位置、熱異方性因子の束縛、抑制条件の打ち込み方を勉強しているところです。

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